2026.09.01
なぜ今、浜通りに人が集まるのか?地域の挑戦者たちをつなぐ新たなコミュニティ〜 HAMADOORI CIRCLE PROJECT(浜通りサークルプロジェ...

東日本大震災から 15年以上が経った福島県浜通り地域。復興の先には今、新しい挑戦を始める人々の姿があります。全6回にわたって連載する「HAMADOORI CIRCLE PROJECT(浜通りサークルプロジェクト)」では、地域で活動するプレイヤーたちを取材し、浜通りで生まれている新しい価値や人のつながりを紹介します。
今、浜通りがどんな場所になっているか知っていますか?県外在住の筆者は「賑わいは戻っているのかな?地元の人の認識はどうだろう?」と思っていたのですが、今は新しい風景が広がり始めているといいます!それは「復興」という言葉の枠を超えて、この土地に惹かれた人々が自分たちのやりたいことを形にする「フィールド」としての新しい風景。地元で踏ん張る人、移住した人、そして何か関わりたいと外から通う人。そんな人たちが集まって互いに応援し、どんどんプレイヤーを増やしていく。浜通りで活動する人の輪を広げていく場が「HAMADOORI CIRCLEPROJECT (浜通りサークルプロジェクト)」です。今回は、プロジェクトを牽引する吉田学さんに、今の浜通りの姿とその活動について聞いてきました。
今、浜通りがどんな場所になっているか知っていますか?県外在住の筆者は「賑わいは戻っているのかな?地元の人の認識はどうだろう?」と思っていたのですが、今は新しい風景が広がり始めているといいます!それは「復興」という言葉の枠を超えて、この土地に惹かれた人々が自分たちのやりたいことを形にする「フィールド」としての新しい風景。地元で踏ん張る人、移住した人、そして何か関わりたいと外から通う人。そんな人たちが集まって互いに応援し、どんどんプレイヤーを増やしていく。浜通りで活動する人の輪を広げていく場が「HAMADOORI CIRCLEPROJECT (浜通りサークルプロジェクト)」です。今回は、プロジェクトを牽引する吉田学さんに、今の浜通りの姿とその活動について聞いてきました。
「何でも聞いてください!」と親しみやすいお人柄 |
プロジェクトを牽引する吉田学さんは、大熊町の出身。一級建築士の資格を持つ実業家であり、「HAMADOORI CIRCLE PROJECT 」の運営を担う「一般社団法人 HAMADOORI13」の代表理事として、地域のコミュニティ作りや若手起業家育成に取り組んでいます。2011年の東日本大震災から年月が経ち、2022年8月には最後まで全町避難が続いていた双葉町でも住民の帰還が始まりました。原発事故で避難指示が出された 12市町村すべてに、人が暮らせる場所が戻ったことになります。震災から15年経ちますが、今の浜通りはどうなっているのでしょうか?
「若手起業家の育成に取り組んできて、18社もの新しい企業が浜通りに生まれました。たくさんの新しい産業が生まれていて、若者も増えて賑わっていますよ。」と吉田さんは話します。
「若手起業家の育成に取り組んできて、18社もの新しい企業が浜通りに生まれました。たくさんの新しい産業が生まれていて、若者も増えて賑わっていますよ。」と吉田さんは話します。
![]() どんな挑戦も受け入れてくれる懐の深さがあります |
現在の浜通りは、国や県の「イノベーション・コースト構想」のもと、スタートアップの聖地となりつつあります。先端技術分野では、南相馬市の「ロボットテストフィールド」を中心に、ドローンやロボットの実験拠点が形成されています。食や農業分野も見逃せません。
一度は避難で人口がゼロになった土地の特性を逆手に取り、これまでの常識を覆す挑戦も産声を上げています。広野町では、苗に人工的な氷河期を体験させて耐寒性を持たせる「凍結解凍覚醒法」と地中熱を使ったハウスで、東北初となるバナナの本格栽培が実現。富岡町では、津波で住宅が建てられなくなった駅前の土地が 6.5 ヘクタールのぶどう畑に姿を変え、2025年に「とみおかワイナリー」が開業しました。
一度は避難で人口がゼロになった土地の特性を逆手に取り、これまでの常識を覆す挑戦も産声を上げています。広野町では、苗に人工的な氷河期を体験させて耐寒性を持たせる「凍結解凍覚醒法」と地中熱を使ったハウスで、東北初となるバナナの本格栽培が実現。富岡町では、津波で住宅が建てられなくなった駅前の土地が 6.5 ヘクタールのぶどう畑に姿を変え、2025年に「とみおかワイナリー」が開業しました。
![]() 地域で頑張る若者たちが主役に! |
こうした目まぐるしい変化が起きている一方で、地域経済が自走するための人口規模にはまだ達していないという現状も。そこで、地域に関わるプレイヤーを増やし、浜通りを盛り上げるために立ち上がったのが「HAMADOORI CIRCLE PROJECT」です。
吉田さんに分かりやすく説明してもらいました。「浜通りに住んでいる人たちがより良く生きていくための活動です。自分の生活が豊かになり、幸せになるためのものだと思って参加してほしい」。2024年から始動したこのプロジェクト。これまで地域のプレイヤー同士を繋ぐ交流イベントや、企業を繋ぎコラボレーション企画などを開催しています。2026年2月には、総合食品メーカー「カゴメ」といわき市のスーパーマーケット「マルト」がコラボし、浜通りの生産者を応援する特設コーナー「浜通りサークルマルシェ」も誕生しました!
吉田さんに分かりやすく説明してもらいました。「浜通りに住んでいる人たちがより良く生きていくための活動です。自分の生活が豊かになり、幸せになるためのものだと思って参加してほしい」。2024年から始動したこのプロジェクト。これまで地域のプレイヤー同士を繋ぐ交流イベントや、企業を繋ぎコラボレーション企画などを開催しています。2026年2月には、総合食品メーカー「カゴメ」といわき市のスーパーマーケット「マルト」がコラボし、浜通りの生産者を応援する特設コーナー「浜通りサークルマルシェ」も誕生しました!
![]() 「HAMADOORI CIRCLE PROJECT」を通じて様々なコラボも実現! |
「最終的には浜通りのプレイヤー自身が自走するのが目標。活動継続の為には、経済的基盤の維持も重要なので資金調達の課題にも取り組みたい。」と吉田さんは話します。「最終的な目標は自走」とのことですが、「HAMADOORI CIRCLE PROJECT」では、浜通り地域に新しい産業を創るため、大規模な事業支援が行われています。県や国の補助金申請に向けた相談などもできるため、「新しい挑戦をしたいけど、予算的に心配」という人にとっても安心です。また、プロジェクトは大きな転換点を迎えました。運営の主体を東京のクリエイティブチームから吉田さんたちの地元プレイヤーへと移し始めています。そのことによって、地域の若者に責任感が生まれているといいます。「今後の活動の運営を積極的に考えて、良い活動をするぞ、という気持ちが生まれてきている。自分たちで考えるというのが一番大事だと思います。」と吉田さんは話します。
![]() 浜通りに興味のある人なら誰でもウェルカムだそう! |
8月には浜通りで「浜通りに触れるツアー vol.1」を開催。イベントは毎月続いていて、この秋は9月に仙台、10月に浜通り、11月に東京と、月替わりで人の集まる場が用意されています。吉田さんはぜひ気軽に参加してほしいと話します。「まずは関わっている人が楽しくないといけないですよね。『自分の人生を豊かにできそうだ。参加してよかった』と思ってもらえる活動にしていきたい」。浜通りで活動したい!という人が増え、みんなで浜通りの体温を上げていく。吉田さんが描く未来は、一人一人の「好き」から始まります。浜通りで今話題になっているという「サークル活動」、吉田さんを始めとする地域で挑戦する人たちの熱い思いを感じました!次回は、実際にこのサークルに参加し、新しい風景を作っている事業者の皆さんを紹介します。
Chu!PRESS 編集部
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